自分自身の強みや課題、価値に気づくことができる「SUNSの個別面談」
研修を実施すると、研修担当者の方から必ずといっていいほど、「研修を受講しているときは元気なのだが、現場に戻ると元に戻ってしまう」という相談をいただきます。
皆さまが悩むのも仕方ありません。研修は周囲に仲間がいることや、あくまで練習であることから、ある意味気楽に取り組むことができますが、実際の仕事ではそうはいきません。
仲間がいるとしても、考えたり手を動かすのは自分自身ですし、本番での失敗は許されないことも多々あります。
研修で自信がついたとしても、本番になれば、不安や緊張に苛まれ、学んだことを生かせなくなってしまう人もいるでしょう。
そうなってしまっては、せっかく研修を受けていただいた意味がありません。
一方的に提供するだけでなく、受講者の抱える悩みや課題を改善へと導くことも、私の使命だと思っています。
また、「研修中にいつでも質問をしてください」という講師がいますが、受講者の方からすると研修中に質問をするというのは、とてもハードルが高いはず。
質問があったとしても、人前で話せるような内容ではなく、かつ、5分10分で終わるようなかんたんな質問ではない場合が多い。
実際に私が受講者の方から質問を受けた際も、ほとんどの方が人前では話しにくく、しかも時間を必要とする真剣な内容の質問でした。
そこで、受講者の悩みにじっくり向き合うために、SUNSでは、研修のカリキュラムのひとつとして、「個別面談」を設けています。
SUNSの個別面談の特徴
SUNSの個別面談の特徴は、とにかくなんでも「聴く」。
研修でのお話はもちろん、普段の仕事の話から、人間関係やプライベートなどの日常生活の話まで、なんでも聴いています。
受講者の皆さんは、仕事の悩みは仕事の中にあると思いがちですが、実は家庭や人間関係など、仕事以外の悩みが仕事に影響を与えていることもあります。
あらゆるお話をすることで、ご自身でも気づくことのできなかった悩みの原因を引き出し、解決へと導くことができます。
また、話をすることで、ご自身の中でモヤモヤとしていた思考が言語化され、整理されることもあります。
すると、自分が何に課題を感じていたのか、解決するためにどう行動すべきかが見えてくることも。
組織の中で働き続けていると、どうしても組織の考えに凝り固まってしまいます。
会社で働く以上、組織の考えを理解し共感することは大切ですが、リーダーとなるには周囲を見渡せる高い視座を持つことも大切。
組織の中で頑張るあまり、つい考えが凝り固まってしまっている受講者の皆さんへ、私の体験談や過去事例などをお伝えすることで、気づきを得て、自分自身の価値を高めることにつなげていただきたいと思っています。
個別面談をはじめたきっかけ
個別面談を研修に取り入れようと考えたのは、独立したときの想いがきっかけとなっています。
私は、自分で振り返っても驚くほど、波乱万丈な人生を送ってきました。
夢を叶えたり、人生に大きな影響を与えてくださった素晴らしい人との出会いもあり、また、逆境に立たされ苦しい日々を送ることもありました。
そういったあらゆる人生経験を共有することで、みなさまの人生のお役に立ちたい。
みなさまのお悩みに対して、私の人生経験に基づいたアドバイスをする機会を提供したい、と考えていたのです。
しかし、どこの誰かもわからないような人に対して、話を聴きたい!と人が集まるはずがありません。
そこで、ただお悩みを聴いてアドバイスをする機会を開くのではなく、研修をおこなう中で、個別面談を実施するカリキュラムを組むのはどうだろうか、と思いついたのです。
ところが、独立したばかりの頃は、自分の中でカリキュラムが確立しておらず、うまく個別面談を研修に盛り込むことができませんでした。
個別面談が実現したのは、とあるクライアントさまでの研修がきっかけでした。
SUNSの研修として、体感研修を提案した際に、あわせて個別面談の実施も提案したのです。
私の提案を聞いた担当者さまは、個別面談の内容や目的に共感してくださり、実施を快諾してくださいました。
実際に個別面談をおこなうと、新人、ベテラン、上司、部下といった立場や役職に関係なく、社内で孤独な人が多いことに気がつきました。
個別面談を実施した際、仕事や家庭での悩みを次々に吐露してくださる受講者のみなさま。誰にも相談できずに困っていた、とおっしゃる方がたくさんいたのです。
個別面談を実施したことで、受講者一人ひとりと向き合い、お話をすることの大切さを実感し、個別面談はSUNSの研修で欠かせない要素となりました。
個別面談の効果
個別面談実施後は、「話をしてスッキリした」といったお声をいただくことが多く、その後、組織が変わった、個人が変わったと評価していただくことも。
社会人の学びに関して、「70:20:10」という数値があります。
成人の学びの70%は自分の仕事経験から、20%は他者の観察やアドバイスから、10%は読書や研修といった自己研鑽から得ている、ということを示しています。
人材育成において、成長の70%を占めるほど影響力のある「経験」を、どのように積ませるか。
まずは、これが課題となります。
なぜなら、同じような仕事経験をしても、その経験から学んで成長する者と、そうではない者がいるからです。やり方によって成長に差がつくのです。
組織行動学者であるデービッド・コルブが提唱する「経験学習モデル」によると、「人は具体的な経験をした後、その内容を内省し(振り返り)、そこから経験を引き出して、その経験を新しい状況に適用することで、学んでいる」と述べています。
業務を通して一通りの経験をしても、やりっ放しでは自分の力にはなりにくいのです。
必ず振り返ることが重要です。仮に失敗をしたとしたら、なぜ失敗をしたのか、どうすればそれを防げたのか、次の仕事で同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいのか、と考えることで社会人として成長していきます。
しかし、人によっては自分自身で振り返ることが苦手な人もいます。
個別面談によって、新しい「気づき」を与えることで、社会人としての成長を促すことにつながります。
面談を楽しみにしてくださる受講者の方もたくさんいます。
また、研修の全カリキュラムが終了した後、面談だけをお願いしたいとご依頼いただくこともあります。
まとめ
「研修」と聞くと、一方的に話を聞かされて、終わった後はなにも覚えていない、というネガティブなイメージを抱かれがちですが、SUNSの研修は、自分の中で腹落ちできるようなカリキュラムを提供しています。
個別面談によって、自分が気づくことのできなかった自分自身の強みや課題、価値に気づいていただきたいと考えています。
強みはどんどん生かし、課題は改善していく。それを繰り返すことで、より価値のあるビジネスマンへと成長していくことができる。そのためのお手伝いを、個別面談ではおこなっていきます。
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