遠藤コラム第8回 「『研修講師』として2度目の独立、そして『体感研修』との出会い」
前回のコラムでは、SUNSの「個別面談」に、大きな影響を与えることになったリンク・ワンでのマネジャー経験についてお話をさせていただきました。
今回は、リンク・ワンを経てから「研修講師」として2度目の独立を決意した背景と、「体感研修」を導入した背景についてお話をしたいと思います。
リンク・ワンでは、本当にたくさんの経験をさせていただきました。
研修講師、マネージャー、子会社の役員、業態転換、業態開発、コラボレーション事業、M&A・・・などなど。さまざまな経験をさせていただいたことに非常に感謝しております。
そして、大変お世話になったリンク・ワンですが、入社して5年後に退職することになります。経営幹部陣が入れ替わり、それに合わせて会社の方針も大きく変わり、退職することを決めました。
退職を決めたタイミングで、「研修講師」を志そうと決断しました。理由はリンク・ワンで研修講師を経験させていただき、とてもやりがいを感じていたからです。
やはり、判断軸は「好きこそ物の上手なれ」でした。そして、まずは研修業務の基本を学ぼうと、研修会社へ転職しました。
「研修講師」として2度目の独立、
そして「体感研修」との出会い
転職して最初に会社から、「NLP」という外部研修を受講させていただきました。「NLP」とは、「脳の取扱い説明書」ともいわれており、オバマ元大統領やクリントン元大統領がNLPを学び、演説にいかしたり、NLPを学んだ有名なメンタルトレーナーが、低迷していたプロテニスプレヤーを復活させたりして、広く知れ渡りました。今思えばこの研修が、SUNSの研修に体感ワークを導入したきっかけだったように思います。
元々の受講目的は、NLPのスキルを身につけ、転職した会社で商品化できるようにするためでした。ところが、受講した時に、自分が受講者として体感しないと身に付かないなと感じたのです。本当は客観的に学ぶつもりでしたが、1人の受講生として受講することに決めました。
実際に、受講者として体感ワークを受講してみると、自分自身の内面の深いところに気付かされるような、とても中身の濃い時間を過ごすことができました。眼から鱗とはまさにこのことだと思いましたね。
1日があっという間に終わるんです。しかもすごく楽しい。「また、研修に参加したい」という気持ちになるんです。今まで体験したことがない研修でしたね。
初級コースで終わるはずだったのが、自腹でその上のコースも受講することにしました。
NLPの研修では、いろいろな体感ワークをやりましたよ。目隠しして渋谷の街を歩いたり、受講生の女性とペアを組み、その女性が街を歩く後ろを、全く同じように真似して歩くなど(笑)
ワークを通じて、右脳や五感の卓越性を学ぶ内容だったのですが、当時は新鮮で刺激的でした。これまで、職場では「もっと考えろ」という指導をたくさんいただいてきたのですが、「もっと感じろ」「もっと察しろ」という指導はなかったので・・・(笑)
体感研修のきっかけは、NLPの体感ワーク
NLPの研修によって、たくさんの気づきがありました。
自分が直感型のタイプだったので、右脳寄りの研修を受けて、「こういう考え方も間違いなくあるんだ」と確信したのを覚えています。
リンク・ワンに在籍していた頃は、論理的思考力を突き詰めていましたが、
同時に「感じたり、察したりする能力」もあるはずと、思っていましたから。NLPの研修を受講したことで、改めて「感じる・察する」という能力も大切だなということに気づき、「自分の直感的な思考は間違っていなかったんだ」と確信できました。
こうして、NLPの研修を続けていくことで、少しずつ自分の中に体感研修の魅力を感じ始めていったと思います。
研修講師としての独立。
そしてSUNSの「体感研修」が誕生
転職した研修会社は半年ちょっとで業務委託契約に変更していただきました。というのも、入社後に営業業務をやることになり、もともと希望していた研修講師の仕事ができなくなったため、研修講師としての業務委託契約に切り替えていただいたのです。
こうして、人生2度目の独立をすることになりました。
最初の独立とは違い、研修講師になるために独立をしたという感じでしたね。
独立当初は、いろいろな研修会社さんと研修講師としての業務委託契約を交わしていただき、コツコツと研修講師としての依頼を受けながら仕事をしていました。
その中に、アウトドアを使用した体感ワークを行い、ワークの振り返りから、自分の意識を振り返るような研修をやっている会社に携わることがあったんですね。その研修は、いつも屋外でやるんです。雨の日も、雪の日も。時には高いところを登ったり、飛び降りたり、運動場を走ったり・・・
屋外での活動を通じて、自分の内面を振り返るような研修をしていた時に、この仕組みを座学形式でできないかなと思ったんです。
そこから、自分なりの体感研修というものができあがってきました。机の上で手や身体を動かすゲームや、コミュニケーションの体感ワークを実際の研修に取り入れて行きました。すると、お客さまの評価が非常に良くなったんです。
高い評価だけでなく、受講者の皆さんの研修に対する姿勢が、徐々に前向きになってくるんです。受講者の姿勢が前向きになると、「受講者同志」や「講師と受講者」との間に一体感が生まれてくるんです。この場の一体感に、とても充実感や、やりがいを私自身が感じたんです。そこから体感研修をベースにやっていこうと思うようになりました。
また、体感研修のことを勉強している中で、「ラーニングピラミッド」という理論を知ったことも、体感研修をベースにしていこうと思えるようになった理由です。
ラーニングピラミッドは、「学習方法」と「学習の定着率」を表したものになります。この理論を知った時に、自分の研修方法の進め方は間違っていないと確信しました。
まとめ
体感研修と出会った時は、自分自身も目から鱗でした。
自分も体感型・直感型の人間なので、言葉より体験して学べる体感研修は、教える側としてもあっているなと感じましたし、何よりも自分自身にも納得感がありました。
NLPの研修に出会ったことで、自分の中にぼんやりとあった、「直感」の存在を顕わにしてくれたのです。しかし、「直感的な思考」だけでは限界があることを、リンクワンのマネジャー経験を通じて痛感させられました。そこで、「論理と直感」、「左脳と右脳」、「理と情」、「数字と心」をバランスよく保つことが大切なんだと、思うようになりました。
そして、もうひとつ。私はこれまで、さまざまなことにチャレンジしたり、上司や会社から新しい機会を数多くいただいてきました。そのたびに、本当に数えきれないほど、数多くの失敗を繰り返して来ました。しかし、その経験が現在、研修や面談を通じて、受講者の皆さまに、より実践的・現実的なアドバイスとして、お伝えすることができております。
このようにして、 SUNSの研修が徐々にできあがっていきました。
「うまく行った経験」「失敗した経験」「うれしかった経験」「つらかった経験」これまで生きて来た全ての「経験」が、SUNSの「研修」と「面談」につながっていることを感じてます。
改めて「人生における全ての経験には意味がある」ということを、このコラムをまとめながら、実感しています。
研修講師としての想いについては、研修講師紹介ページに詳しく記載していますので、そちらもご覧ください。
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