質問力を学んで、コミュニケーションの質を高めよう!
質問力とは?
“ジョハリの窓”という、人間関係が円滑にいくには何が大事かを説いている理論があります。要点だけお伝えすると、「人間関係を円滑するためには、お互いを知ることが大切」と説いています。相手のことを知る、自分のことも知ってもらう。お互いが、お互いを知っている領域を広げることが、組織を推進していく上でとても大切な事であり、私も過去の経験上、痛感しています。
では、相手を知るにはどうしたらいいのでしょうか?
当たり前ですが、相手に話をしてもらうことが重要です。
では、相手に話をしてもらうためには、どうしたらいいのでしょうか?
それが今回のテーマである「質問力」を高める事によって可能になります。
みなさんは誰かとの会話において、自然と相手に対して質問をしていますが、質問にもいくつか種類があります。
私が研修の中でご紹介している質問方法は、「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」です。クローズド・クエスチョンは、簡単に説明すると「イエス・ノー」で答えられる質問です。「今、疲れていますか?」「お腹空いていますか?」といった質問は、「はい」、もしくは「いいえ」で、答えられますよね。
一方、オープン・クエスチョンは、「イエス・ノー」では答えられない質問を指します。「旅行はどこに行きたいですか?」「今日は何が食べたいですか?」といった質問ですね。
この2つの質問のスキルを身につけるだけでも、相手をより深く知ることができるようになり、コミュニケーションの質が一段高まります。
なぜ学ぶのか
職場は一人で仕事をしているわけではありません。部下・後輩の成長を促したり、動機づけしたり、時には問題解決をする上で「質問力」が大切になります。
クローズド・クエスチョン(「はい・いいえ」で答えられる質問)の特徴は、相手の意思を確認するには効果的です。ですが、反面、会話が広がりません。なので、日頃のコミュニケーションで「人との会話が続かないな」と感じている人は、このクローズド・クエスチョンばかりしている可能性があります。
オープンクエスチョン(「はい・いいえ」で答えられない質問)の特徴は、相手に話をさせる事が可能になるので、意図的に行えば、相手の事を深く知る事ができる、とても効果的な質問方法なんです。効果的とは、オープンクエスチョンを投げかける事で、相手の思考のスイッチを入れることができる、つまり自分自身で考えさせる事ができるのです。より相手の思考を掘り下げることが可能になります。
さらに、思考を縦横に広げていくことができます。「その回答をするとどうなるのか?」「それができたら、さらに何が起きるのか?」「それは、周囲にどんな影響をもたらすのか?」というように、さらに会話を広げることができます。
このように相手の思考を掘り下げ、広げていくことで、相手をより深く知ることができるようになったり、相手に気づきを与える事も可能になります。相手をより知ることで、相手の思考や立場に目線を合わせることができるため、深い動機づけ、真の主体性を引き出すことができるようになります。
クローズド・クエスチョン、オープン・クエスチョンは、どちらが良いとか、悪いという事はありません。ただ、今の時代では、オープン・クエスチョンのような質問力と対話力が求められます。
事象(結果)だけを捉え、合理的に物事を進めても、人には感情があるので行動できなかったりします。事象(結果)の裏にある感情と、その感情が生まれる原因となった出来事など、さまざまな背景を知ることで、事象(結果)に対する真の解決案を導き出したりすることが可能になるのです。
SUNSの研修
SUNSの研修では、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンを、体感ワークを通じて学んでいきます。
クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの違いや、なぜオープン・クエスチョンを身につけることが重要なのかを、体感ワークを通じて理解して頂きます。
クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンを学んだ多くの方が、主に面談で実践してくださっています。近年は1on1での面談の重要性が問われており、多くの企業が導入・実施をしています。
より良い面談を行うには、オープン・クエスチョンが欠かせません。受講生の皆さんは具体的なスキルを研修で学び、それらを職場の面談で実施してくださっているというお声をたくさんいただきます。
また、オープン・クエスチョンに伴い、相手の話を真剣に聞くことも意識できるようになったというお声もいただきます。部下・後輩の話をきちんと聞くようになったことで、それぞれ主体性を持って仕事に取り組んでもらえるようになったという嬉しいお話をいただきます。
まとめ
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンは、仕事だけでなく、日常のコミュニケーションにも役立ちます。
よく「ビジネス書籍」や「著名な方のコラム」などで、良い上司の条件として「聞き上手」をあげる方が多数おられます。また、プライベートの場でも、自分の話を一方的に話す人より、人の話を上手に引き出す「聞き上手」の人の方が、人気があったりします。
では、職場、プライベートで「聞き上手」になるためにどうすれば良いのか?
それが、今回のコラムのテーマである「質問力」を高める事が、一番の近道だと思っています。
SUNSの研修を通じて、質問力を高め、職場・プライベートの場で、「聞き上手」になってみませんか?
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